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地域力発見53 多職種がフラットにおしゃべり ケア・カフェで「しょくいく」考える

2017年7月12日(水) 配信
スキルアップのための会議や研修会は重要だが、今回は会議の進行方法を紹介してみたい。

「医療者・介護者・福祉者のためのケア・カフェ」は、カフェのような雰囲気で、多職種が意見交換し、気付きや繋がりを作る試みで、2012年に緩和ケア専門医の阿部康之氏が発案し、現在、全国36都道府県、151カ所に広がっている。

その一つで、厚木市で開催して3年目という「ケア・カフェあつぎ」(代表、島?菜穂子)に参加してみた。テーマは「しょくいく」。今回は「地域栄養ケアPEACH 厚木」代表の江頭文江氏とコラボした。

参加するにはネームプレート、カップ、お菓子を持参するのが決まり。4、5人のグループに分かれて対等に話し合い、良いと思った意見は模造紙に書き込む。チャット1からチャット3まで3回席替えし、情報を共有していく。

チャット1で同席したのは、包括職員、管理栄養士、放課後デイ管理者ら。包括の一般介護予防では口腔、栄養、運動の3点を推進しているが、「孤食」が問題に挙がった。「しょくいく」の「いく」は相談に「行く」のいくにして、孤食を食育に変えたい、と管理栄養士から提案があった。

チャット2のメンバーは、施設の給食担当の調理師、知的障がい者施設管理栄養士、歯科医師、デイサービス職員ら。生活リハビリを実践する「デイサービスあおぞら」管理者の藤井恵氏は、「うちは利用者と一緒にご飯やおやつを作る。エプロンと三角巾を身に付け、見守りながら包丁も使う」と話す。作る楽しみも「しょくいく」の一つ。

しかし、話題は思わぬ方向へ。包丁を持たせないでという家族がいたり、食事作りはNGという自治体もある。特に衛生面での保健所の指導は厳しく、開設認可のバラツキは自治体間や担当者間にもあるという。グレーゾーンに踏み込んだ意見も飛び出した。食育が「食逝く」になっては困る。

チャット3は、居宅ケアマネ、NPO理事、特養ヘルパー、知的障がい者施設の管理栄養士ら。森住喜美恵ケアマネジャー(社福、神奈川やすらぎ会)は、在宅では食材がいつもあるわけではない。作りたくても作れないのが悩みの種。また、年金が8万円だと半分が家賃。食費に回せない貧困家庭も増加傾向。「生きるために食べるのが精一杯」という厳しい現実が突きつけられた。

反面、特養に勤務するヘルパーのAさんは、フロアをユニット型にして調理を行ったところ、いつもご飯の炊けた香りが室内に漂い、食材を刻む心地よい音、作り手の姿を見ることなどが、食事の楽しみに繋がる。配膳車とは違いますね、と話す。テーブルは和やかな会話に包まれた。

今回の会は、最初に訪問管理栄養士の江頭氏による情報提供が行われ、江頭氏は「しょく」に食、色、職、触、「いく」に育、生、行、逝などの字をあて、イメージを広げた。これをヒントに話し合うという仕掛け。

「食」は、子供、障がい者、高齢者を問わず、種々の専門職の関心領域。課題や好事例を知ることで、次のケアへのステップが得られる。フラットな双方向の関係から得られる収穫は大きいと感じた。
(出典:シルバー産業新聞)

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