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福祉用具ビフォー・アフター13 歩行車で取り戻した生活と意欲

2017年7月3日(月) 配信
雨の日に転倒し、大腿骨頸部骨折
Fさん(68歳・女性)は5歳年上の旦那さんと自宅で暮らしています。お子さんはいません。以前は膝の変形で正座ができないくらいで、家の中ではいすに座れば、問題なく生活ができていました。しかし、ある雨の日に横断歩道の白線でFさんは足を滑らせ、転んでしまいました。右大腿部頚部の骨折でしたが、手術後は熱心にリハビリに取り組んだ結果、病院内ではT字杖を使えば歩けるまでに回復しました。要支援2の認定を受け、無事に退院することができました。

病院内の移動では問題ありませんでしたが、普段の生活では、杖で買い物に行くのは大変でした。旦那さんが代わりに買い物に行ってくれるのですが、自分で欲しい物を買いたいFさんは担当のケアマネジャーに相談してみました。ケアマネジャーから連絡を受けた福祉用具専門相談員はFさんが入院していた病院の理学療法士(PT)と連絡を取り、Fさんの関節可動域制限や筋力低下など骨折した足の状態を確認しました。

Fさんの骨折は▽大腿部頚部外側骨折で、スクリュー(ねじ)を差し込み固定した手術を行ったこと▽これまで通り、正座などはとらず、いすに座れば日常生活で可動域制限による支障はないこと▽右足の筋力の回復にはそれなりの時間が必要なので、しばらく階段の上り下りは手すりを使うこと――などの情報や助言を得ました。Fさんの「自分で買い物に行きたい」というニーズに、T字杖では難しいため、歩行車の導入を検討していると相談したところ、PTも賛成してくれました。

生活範囲の広がりで、さらに意欲的に
導入にあたり、Fさんが買い物に行くスーパーやコンビニまでのルートを調べました。坂道はないのですが、車が往来する横断歩道を渡らなければなりません。自動車に気をつけて無理して渡らないこと、また滑って転倒してしまうおそれもあるので、雨の日は外出を控えることなどについて、Fさんに注意を呼びかけました。

Fさんはマンション住まいで玄関もそれほど広くはないので、折り畳みができる機種を選びました。Fさんは身長150僂半柄なので、グリップ高が最低72・5僂ら調節できる女性でも扱いやすい機種を探しました。またPTから筋力の回復にはまだ時間が必要と言われていたので、Fさんが疲れたら休憩ができるよう、座面とパーキングブレーキが付いていて、最大の目的である買い物がしやすいよう、荷物入れ付きの製品を選定しました。

早速試しに一番近いコンビニへ歩行車で行ってみたところ、休むこともなく5分ほどで到着。最初なので、重そうなものは避けてパンやお菓子などを買いましたが、それでもFさんは久しぶりの買い物で満足そうです。自信をつけたFさんは、コンビニより少し遠いスーパーに行ったり、近所の神社まで日課だったお参りに行ったりと少しずつ生活の範囲を広げ、入院以前の生活を取り戻していきました。慣れてくると、品揃えのよい大型スーパーへ行きたいなど、ますます意欲的になるFさん。今は友達とランチに行くために、コミュニティバスでも使いやすい歩行車を再選定中です。

加島先生の「ここがポイント」
退院後の利用者の支援にあたる場合、可能であれば入院先のリハ職などからの情報提供など連携を図りたいものです。また歩行車などの移動支援用具は生活範囲を広げ、慣れてくるとFさんのように「次はあそこへ行きたい」と意欲が増すケースもあります。そうした時はリスクも伴いますので、再アセスメントで、より適切な製品を検討するようにしましょう。
(出典:シルバー産業新聞)

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