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リフト死亡事故判決 1750万円の賠償命じる

2017年4月3日(月) 配信
2014年に東京都日の出町の特別養護老人ホーム「ひのでホーム」で、移乗介護中に女性利用者がリフトから転落し死亡した事故で、遺族が同ホームを運営する芳洋会と介護を行った女性職員に対し、約3730万円の損害賠償を求めた裁判の判決が、12月19日に東京地裁で下された。原克也裁判長は、職員が注意義務を果たしていなかったとして、約1750万円の支払いを命じた。

事故は、職員が利用者をベッドから車いすにリフトを使って移乗させる際に、吊り具のストラップ(ループ)がリフト本体から外れ発生。利用者はリフトから滑り落ちるような形で転落して頭を打ち、搬送先の病院で死亡した。

法人側は訴えに対し、「職員に義務違反はなく、リフトに構造上の欠陥があったことが事故の原因」と反論したが、認められなかった。原裁判長は「職員はループをスイングバーのフックにかける際には状態を確認しているが、その後体が持ち上がってベッドから離れ、ループが張られた状態になったときに再確認をしていない。研修などで教えられなかったと主張しているが、説明書にも記載してあるほか、何百回とリフトを使っている身として、機器の構造はわかっているはずだ」と、事故の予見は可能だったと結論付けた。

一方で、「リフト使用の際にはマットを設置すべきだった」などの遺族側の主張については、「具体的にどう違ったかについての主張がなされていないため、認めない」とした。

同施設はリフトの定着・活用を法人単位で推進し、テクノエイド協会による「リフトリーダー養成研修」などの外部研修への参加はもちろん、法人内での積極的な研修実施にも取り組むなど、全国的にも有名だった。
(出典:シルバー産業新聞)

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